クイックアンサー: 法定のリース延長では、リース期間が90年加算され、グラウンドレント(地代)はゼロになります。支払うプレミアム(延長料)は物件の価値、残存年数、グラウンドレントによって決まります。残存85年以上なら数千ポンド程度で済むことが多い一方、80年を下回って「マリッジバリュー」が加わると、20,000ポンドを大きく超えることもあります。

法定リース延長とは?
イングランドとウェールズのリースホールド・フラットの所有者の大半は、Leasehold Reform, Housing and Urban Development Act 1993に基づき、リースを90年延長し、グラウンドレントをペッパーコーン(実質ゼロ)に引き下げる法的権利を持っています。2025年1月31日以降は、請求の前にフラットを2年間所有しておく必要がなくなりました。Leasehold and Freehold Reform Act 2024の第27条が従来の2年所有要件を廃止し、この変更は遡及適用されるため、購入完了の翌日に通知を送ることも可能です。資格要件や通知のスケジュールの詳細は、リース延長手続きのステップバイステップガイドをご覧ください。この法定ルートは、フリーホルダーと直接交渉する任意の合意とは別物です。評価額の算定式が固定されており、価格で合意できない場合は審判所に申し立てる権利があります。GOV.UKにもリース延長の概要が簡潔にまとめられていますが、プレミアム算定の詳細な仕組みは1993年法そのものに定められています。
プレミアムは何で決まる?
金額を左右するのは3つの要素です。リースの残存年数、延長後の物件価値、そして現在支払っているグラウンドレントです。鑑定士は「レラティビティ」表を使って、一定のリース期間が完全所有権(フリーホルド)価値の何パーセントに相当するかを見積もり、手放すグラウンドレントを資本化(通常は年6%前後で割り引いた現在価値)して、マリッジバリューを加える前の基本プレミアムを算出します。
残存年数別の費用目安
以下はあくまで目安であり、見積りではありません。実際のプレミアムは、個別の物件価値、グラウンドレントの条件、鑑定士のレラティビティの前提によって必ず変わります。物件ごとの概算は、当社のリース延長計算ツールでお試しください。
| 残存年数 | マリッジバリューの適用 | £300,000のフラットの標準的なプレミアム |
|---|---|---|
| 95年以上 | なし | 数百ポンドから数千ポンド台前半。ほぼ資本化したグラウンドレントのみ |
| 85-95年 | なし | おおよそ£2,000-£6,000 |
| 80-85年 | なし(ただし基準に近い) | おおよそ£5,000-£10,000 |
| 70-80年 | あり、50/50で分配 | おおよそ£15,000-£30,000以上 |
| 70年未満 | あり、50/50で分配 | £40,000を超えることもあり、この水準に達する前から住宅ローンの審査に支障が出始める |
「マリッジバリュー」とは?いつ適用される?
残存年数が80年を下回ると、法律上「マリッジバリュー」の50%も支払う必要があります。これはリース延長によって物件価値が上昇する分で、1993年法の附則13の算定式に従ってあなたとフリーホルダーで分け合います。リースが80年を切ると費用が急増する最大の理由がこれであり、当社が提携するすべての大家さんに「その基準に達してからではなく、達する前に延長しましょう」とお伝えしている理由でもあります。2024年法にはマリッジバリューの完全廃止も盛り込まれていますが、その部分はまだ施行されていません。新しい評価レートを定める二次立法が先に必要なため、当面は現行の算定式のままマリッジバリューが発生します。2024年法の現在の施行状況については、手続きガイドでさらに詳しく解説しています。

専門家報酬:プレミアム以外の費用
プレミアムは請求額の一部にすぎません。法定手続きでは、ご自身の費用に加えて、フリーホルダー側の妥当な鑑定費用と法務費用も負担することになります。目安は次のとおりです。
- ご自身の鑑定士: 初回の評価で通常£700-£1,500以上。高額物件や争いのある物件ではさらに高くなります。
- ご自身のソリシター: 法定通知の対応と完了手続きで通常£1,000-£2,000。
- フリーホルダーの妥当な費用: 先方の鑑定士とソリシターの報酬で、法律上は借主負担となり、合計で£1,000-£2,500程度が多く、フリーホルダーが対応しない場合や請求に異議を唱える場合はさらに膨らむこともあります。
残存95年以上でプレミアムが低いケースでは、専門家報酬が延長そのものより高くつくこともあります。「安い」延長に見えても、報酬を加えた実際の総額を踏まえて判断する価値があります。
手続きにはどのくらいかかる?
最初のSection 42通知を送ってから完了まで、現実的には4〜9か月です。フリーホルダーが対応しない場合や、価格をめぐって第一審審判所(Property Chamber)で争う場合は、さらに長くなります。
当社のアプローチ
残存期間の短いフラットに購入オファーを出す前には、必ず当社のリース延長計算ツールで試算します。プレミアム次第で、延長後の物件の実際の価値が大きく変わるからです。他の買い手が最も見誤りやすい変数のひとつで、残存68年で安く見えるフラットでも、マリッジバリューだけで見かけの割引分の大半が消えてしまうことがあります。
本記事は一般的な情報提供のみを目的としており、法律上または財務上の助言ではありません。プレミアムの計算は個々のリース条件、評価の前提、現行の判例によって異なり、ここに示した参考数値と大きく異なる場合があります。オファーを出す前、または通知を送る前に、RICS認定の鑑定士によるプレミアムの見積りと、リースホールド専門のソリシターの助言を受けてください。